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ブレイラ橋向けメインケーブルワイヤ及びハンガーケーブルの受注について
2019年11月29日
このたび当社は、Suspended Bridge over the Danube in Braila Area (ブレイラ橋)に使用されるメインケーブルワイヤおよびハンガーケーブルを受注いたしました。 同橋は、ルーマニア・ブレイラ市と対岸を結ぶためドナウ川に架かる、全長約 1,974.3m、中央径間長 1,120mの吊橋で、完成後はルーマニア国内最長、EU域内では4番目の中央径間を有する吊橋となります。
このたびの受注は、明石海峡大橋やトルコのオスマン・ガーズィー橋をはじめとする、当社の国内外における数々のケーブル納入実績と技術力が高く評価されたものといえます。
海外においては、欧州のみならず、アジア、アフリカの新興国においても、急速に進展する交通インフラの整備に伴った橋梁ケーブルの需要の高まりが見込まれており、当社は引き続き品質の高い製品の供給を通じて、各国の発展に寄与すべく取り組んでまいります。
1.納入先 株式会社 IHI インフラシステム
2.納入予定時期 2020 年7 月~2021 年6月
3.受注概要
(1)メインケーブルワイヤ:約7,000トン
ブレイラ橋メインケーブルはエアスピニング工法にて架設する計画であり、当社は同工法に用いるメインケーブルワイヤを供給いたします。ワイヤの強度は1,860MPaと、明石海峡大橋をはじめとする国内吊橋での実績(最高1,770MPa)を超える強度のワイヤとなります。
(2)ハンガーケーブル:約400 トン
ハンガーケーブル用として用いられるNEW-PWSは、工場で一切の防食加工を施された完全プレファブ型ケーブルとして、国内の吊橋・斜張橋をはじめ多くの橋梁で用いられてきました。
ハンガーケーブルにおいてもメインケーブルワイヤ同様、これまでの実績における最高強度1,770MPaを超えた1,860MPaのワイヤで構成されたケーブルを納入予定です。
※株式会社IHI インフラシステムは、イタリアの建設会社Astaldi社とのJVでデザインビルド(設計・建設一括請負)によりブレイラ橋プロジェクトを受注しており、当社はケーブルの製作及び輸送を株式会社IHIインフラシステムから受注しております。
4.完成イメージ(画像提供:株式会社IHIインフラシステム)