海上気象・海洋観測のための観測ブイを係留する繊維ロープ
m-TRITONブイ係留用ロープ
東京製綱繊維ロープ株式会社
(m-TRITONブイとは)
世界の熱帯域の海で発生する気候変動現象は、地球の広い範囲に影響を及ぼすことがあるため、その理解と予測のために諸外国の研究機関/現業機関が協力し、全球熱帯ブイ網を運用しています。 m-TRITONブイは、 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)殿が運用する大気海洋観測装置で、おもにインド洋熱帯域で展開されています。水深5,000m以上の海域で、1年以上にわたり長期間、定点係留し、大気の状態(風向風速・温湿度等)、海洋の様子 (水温・塩分等)を、高精度で詳細に自動観測し、衛星通信を介して取得データを送信するブイシステムです。
(当社製品:ブイ係留用ロープ)
時折強い流れが発生し、また漁業活動も盛んな海域において、m-TRITONブイをワイヤロープ、繊維ロープを介してスラック係留し、5,000m以上の水深でブイを長期、安定係留させるロープです。
特に係留用ワイヤーロープは、水中データ通信線としての役割を担うだけで無く、流れによって発生する振動を抑制すると共に、漁具の接触による傷から芯線のワイヤーを守る工夫が施されています。
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