TOKYO ROPE RECRUITMENT 2025

ビジネスフィールド

  • 01

    鋼索鋼線事業

  • 02

    スチールコード事業

  • 03

    エンジニアリング事業

  • 04

    CFCC事業

01

鋼索鋼線事業

事業概要

 クレーン、エレベーター、索道、橋梁等のワイヤロープ(鋼索)、通信用の
光ケーブルの補強に使用されるワイヤ(鋼線)等を製造しています。
国内におけるワイヤロープのシェアは約40%を占めます。中でも、高品質と安全性を
求められるエレベータロープでは約60%のシェアを誇っています。

 また、海外でも多数の納入実績があり、中国の「上海ワールド
フィナンシャルセンター」や台湾の「台北101」等、世界各地の超高層ビルに
当社製エレベータロープが採用されています。

 索道用ワイヤロープにおいては「箱根ロープウェイ」をはじめ、
日本各地で採用されています。

主要製品

エレベータ用ワイヤロープ

国内、海外の主要超高層ビルのエレベーターには、東京製綱のワイヤロープが使用されています。エレベータロープは、「より高く、より速く、より安全に」乗客を輸送するための重要な部材です。当社は130年を超える歴史の中で蓄積されたさまざまな知見と多数の実績に基づき、エレベータメーカーをはじめとしたユーザーのニーズを満たす高品質な製品を国内外に供給しています。

クレーン用ワイヤロープ

近年、運搬荷役等作業の合理化に伴ってクレーンの利用度が高まる中、それぞれの用途に適応するため、クレーンの構造や機能は多様化しています。これに伴って、クレーンの消耗部品であるワイヤロープへの要求特性も目的に応じて厳しくなってきており、ロープに求められる安全性、機能性も、年々高くなっています。

索道用ワイヤロープ

索道の歴史は極めて古く、わが国においては約600年前より飛驒の籠渡しなど、一般の人が歩行し得ない断崖絶壁の地の交通機関として使用されていたようです。現在、わが国の索道事業は、山間部における観光客やスキー客の足として、多くの人々に利用される運輸事業です。東京製綱は、索道設備において使用されるワイヤロープを数多くの企業へ供給し、北は北海道から南は九州まで、全国各地で利用されています。

電力・通信用ワイヤ

亜鉛めっきを施した鋼線・鋼撚り線です。主な製品としては「ACSR用亜鉛めっき鋼撚り線」があります。架空送電線、架空配電線、吊架兼用電線として、長距離高圧送電線または配電線用として使用されます。鋼心線は、特に厳密な機械的性能が必要となるので、特殊な仕様、規格などの要求に応じて、当社独特の優れた熱処理及び亜鉛めっき装置により製造しています。

02

スチールコード事業

事業概要

 関係会社である「東綱スチールコード(株)」が手がける事業です。
タイヤ、クローラ、エスカレーターのハンドレールをはじめとするゴム製品等の
補強材、樹脂製やゴム製の歯付タイミングベルト製品の補強材として
使用されるスチールコードを製造しています。

 タイヤ用スチールコードにおいては、車の乗り心地だけでなく、
燃費改善による省エネに貢献するため、高い技術力が求められ、国内独立系メーカーに
おける当社シェアは約50%を占めています。

主要製品

ブラスめっきスチールコード

銅と亜鉛の合金である黄銅(ブラス)をめっきした、ワイヤ径0.10mm~0.40mmの高強度スチールワイヤを多本数撚り合わせた製品です。タイヤ、クローラ、コンクリート圧送ホース、エスカレーターのハンドレール、エアダンパーなどのゴム製品、駆動用歯付ベルトなどの樹脂製品の補強材として使われています。サイズ、強度、伸び特性など、さまざまな用途に適した仕様で対応できます。

亜鉛めっきスチールコード

スチールの防食に効果のある亜鉛めっきを施したワイヤ径0.04mm~0.15mmのスチールワイヤを多本数撚り合わせた製品です。樹脂製やゴム製の歯付タイミングベルト製品の補強材として使われています。OA機器、ロボットなどの動力伝達用ベルトや各種搬送用ベルトの補強材として、多様な分野で使用されており、産業を支えています。需要が増加しており、今後も各分野でさらなる成長が期待されています。

ブラスめっきスチールワイヤ

ワイヤ径0.20mm~0.80mmの高強度ブラスめっきスチールワイヤ製品です。引張強度は0.20mmで3200MPa級、0.80mmで2500MPa級です。高圧ホースなどのゴム製品の補強材として使われています。機械的強度が高く、特に耐疲労性の良好な製品が要求されます。高純度の線材を使用し、ホースなどの製品ゴム部分との接着性を良くするために、主としてブラスめっきを施し、高い要求にもお応えしています。

03

エンジニアリング事業

事業概要

 「鋼構造関連製品」をはじめ、「道路安全関連製品」など、多岐にわたる製品を
設計・施工まで手がけています。中でも橋梁用ケーブルでは強度・耐食・
耐疲労性などの特性において最高水準が求められるため、世界でも製造できる企業は
限られており、当社製品は国内のほとんどの大型橋梁に使用されています。

 現在では海外での大型プロジェクトに事業を展開し、トルコのイズミット湾横断橋や
ベトナムのニャッタン橋で使用されている橋梁用ケーブルを手がけ、またソチオリンピックの
会場周辺道路には、当社製の落石防護ネット等の安全施設が採用され、景観保持と
安全確保を両立した技術力に対し、高い評価をいただいています。

主要製品

橋梁用ケーブル

瀬戸大橋・レインボーブリッジをはじめ明石海峡大橋にいたるまで、多くの実績を重ねてきた東京製綱の橋梁用ケーブル。その最高レベルの技術・品質・精度は国内だけでなく、海外からも高い評価をいただいています。当社は、橋梁用ケーブルとしてNEW-PWS、PWS、スパイラルロープ、ロックドコイルロープ、ストランドロープと豊富な種類を有しています。中規模の橋から長大橋まで、さまざまな橋に対応しています。

鋼構造関連製品

建築用ケーブルや、小規模吊橋など、さらには健全性診断といったワイヤロープの劣化状況を調査する製品まで、多岐にわたる製品を手がけています。建築用ケーブルの分野の当社製品は「高い引張強度」「曲げ使用ができる柔軟性」などの優れた特性があり、設計の自由度を大いに向上させています。また近年では中小規模建築におけるガラス支持などにも活用され、その用途はさらに広がりを見せています。

法面・道路安全関連製品

人命尊重を原点として、徹底的に安全性にこだわり、周辺環境にも考慮した機能的で耐久性の高い製品です。代表的な製品としては道路で使用されるガードケーブルや、ワイヤロープ式防護柵などが挙げられます。ドライバーの視野の確保や、間隔保持材による衝突負荷分散による死亡事故減少などのメリットを有し、近年では高速道路の中央分離帯にも設置され、今後も需要が見込まれます。

04

CFCC事業

事業概要

 関係会社である「東京製綱インターナショナル(株)」が手がける事業です。
当社は世界唯一のCFCC®メーカーとして、新市場創出への取り組みを行っています。
(CFCC®:Carbon Fiber Composite Cable[炭素繊維複合材ケーブル])

 架空送電線向けは、インドネシアをはじめ世界各国の送電網整備需要捕捉に
取り組んでおり、また橋梁土木向けは、米国の高速道路全ての設計基準を定める、
米国全州道路交通運輸行政官協会にて規格化されました。2016年には米国ミシガン州に
工場(Tokyo Rope USA, Inc.)を設立、2018年には岩手県北上市にも
新生産拠点を設立し、今後飛躍的増加が見込まれる需要への備えも万全です。

主要製品

土木用炭素繊維ケーブル

橋桁を補強するためのプレストレストコンクリートの補強材や外ケーブルシステム、地滑り等を防止するNMグラウンドアンカーなどに、鋼材の代わりに使用されています。「錆びない」補強材として、緊張材や補強筋に適用でき、塩害・腐食対策に役立つため、メンテナンスコストを低減できます。鉄と同程度の強度を持ちながら、錆びない強みがあるため、ライフサイクルコストで考えると非常にメリットがあります。

送電線用炭素繊維ケーブル

低線膨張性・軽量・錆びないという3大特長を生かし、送電線の増容量・建設コスト削減を目的とした送電線用補強心材として使用され、「ACFR系電線」とも呼ばれています。一般的な鋼心アルミ撚り線ACSR(Aluminium Conductor Steel Reinforced)系電線の鋼心の代わりに、このCFCC®を適用したカーボンファイバ心系アルミニウム撚り線ACFR系電線が開発・適用されています。