技術開発内容の紹介
ロープ
ロープ関連研究内容
次世代ロープの開発
- 高張力ロープの開発
- 高耐久性ロープの開発
- 新素材ロープの開発
健全性診断および装置の開発
- 電磁気を用いた断線検出法および装置の開発
- 電磁気を用いた腐食評価法の開発
ワイヤロープの疲労性評価
具体事例
ロープ心に樹脂被覆したスーパーコートロープ
クレーンをはじめ、エレベータに用いられます。世界最高速エレベータや2階建てエレベータは、スーパーコートの技術が支えています。
エレベータのメンテナンス用ロープテスタ
一度に複数本のロープの検査が可能で、AC電源がない所でも、リモコンにより無人でデータが取り込まれ、スマートメディア等に記録されます。
吊橋ハンガーロープの評価センサ
腐食評価の全磁束の他、断線などを検出する漏洩磁束も評価できる複合センサ。本四高速をはじめとする多くの吊橋や構造物で活躍しています。
ロープの疲労性評価
クレーンでは、ワイヤロープをコンパクトなドラムに多層に巻き、繰出し、巻き戻すことで、荷物を扱う装置を用いるものがあります。この動作では、ドラムとロープ、ロープ同士の損傷形態もあり、この再現を効率よく行う試験機を開発し、より多層巻き性に優れたワイヤロープを開発しています。
ワイヤ
ワイヤ関連研究内容
高強度鋼線の開発
- 成分、熱処理の最適化研究
- 塑性加工の最適化研究
高耐食鋼線の開発
- 新めっきの開発
- 樹脂塗装鋼線の開発
異形線ワイヤの加工方法の開発
具体事例
橋梁用高強度ワイヤ
明石海峡大橋のメインケーブルで使用された5mm1770MPa級PWSや、送電線の補強剤として用いられるUHT-ACSRを開発しました。また、世界で初めて5~7mm1770MPa~1960MPa亜鉛めっきワイヤを実用化し、更なる高強度ワイヤの開発を行っています。
変性飽和ポリエステル樹脂塗装ワイヤ
主として安全施設製品用に、景観のみでなく、優れた防錆を兼ね備えた「タフコーティッドワイヤ」を開発しました。高い耐食性及び耐酸性・耐アルカリ性を有し、苛酷な腐食環境に対して極めて有効です。
高耐食性ジンカールめっきワイヤ
Zn-Al合金めっき「ジンカール」は、亜鉛めっきの2倍以上という優れた耐食性を持ち、通信線のテンションメンバー等に実用化されています。
異形ワイヤ
三角形や扇形の断面形状を有する種々の異形線について、その設計・開発を行っています。近年では、橋梁用ケーブルで使用されるS字ラッピングワイヤを開発し、すでに多数の実績を重ねています。